めぐるコラム

昔、漢方薬があったら良くなったかもしれないと思うこと②

昔、漢方薬があったら良くなったかもしれないと思うことの第2弾です。
今回は自分の事ではなく、テレビドラマを見ていて思うことなので『架空の話にツッコミを入れてどうする』と思われるでしょうが、そこはご容赦ください(笑)
NHK朝の連続テレビ小説『スカーレット』が2019年10月~放送中です。その『スカーレット』を観ていての感想です。
ご存知ない方のためにあらすじですが、主人公は川原喜美子といって9歳で大阪から滋賀県信楽町に移り住み、幼い頃から一家を支える働き者の女の子。中学卒業と同時に大阪に働きに出ますが、家の事情から突然信楽に戻ったのち、男性ばかりの陶芸の世界に飛び込んで、女性陶芸家の草分けとして歩んでゆく…という具合に話は進んでいます。
主人公の喜美子にはマツさんという実のお母さんがいます。マツさんは常にニコニコし穏やかでおっとりした性格ですが、体が少し弱く、働き者の喜美子を頼りに生活しています。このマツさんのお話です。

マツさんは、いつも穏やかで3人の子ども達の性格をよくみて子供たちに合っている子育ての出来る素敵なお母さんです。ですが『体が少し弱い』ことで、主人公喜美子をはじめ子供たちの人生が大きくかわってしまう、と私は感じました。
喜美子の家はお父さん(常治さん)が働いてはいるのですが収入が少ないようでいつもお金に困った生活を送っています。そしてお母さんは体が弱いため、家事のほとんどは喜美子が幼いころから担っているのです。
【ドラマから読み取れる、マツさんの体の弱いエピソード】
朝が起きられない→喜美子が朝早くから水汲みやご飯作りをしている。
②昼間も縫い物や野菜の皮むき位の家事をしている→大きく体力を必要とする洗濯や掃除も喜美子がしている。
③夕飯の支度も喜美子任せ→喜美子が学校や仕事で遅くなっても喜美子が作るまで待っている。
④風呂の準備も喜美子任せ→幼い頃から喜美子が薪割りから火起こし、湯加減までしている。
⑤どうやら『産後の肥立ちが悪い』ことから体が弱いらしく、薬を飲んでいるらしい。

喜美子は勉強も出来て絵の才能もあるので高校に進学したかったのですが、お父さんに『高校なんか行かないで働け!働いて家にお金を入れろ!』と半分強制で大阪で働くことになってしまうのですが、その時もマツさんはちょっと困っているだけ。最後は喜美子の働きやお金を頼りにしています。
こんな風に常にお金に困っていて、子どもの進路に関わる時もお金が無いからあきらめたり、喜美子の収入や働きを頼りにされていることで喜美子の人生が変わったりするのです。

観ていて『産後の肥立ちが悪くて体が弱いだけで子どもの人生が変わってしまってかわいそう』と思ってしまい、時々物語に入り込めません。
マツさんも身体が丈夫で家事をしたり、働くことができたら子どもの働きを頼りにしなくても良いのではないかと思うのです。
虚弱体質や産後のケアは、中医学・漢方では得意とするところです。
食養生や漢方薬で良くなったり、産後も気力・体力を速く戻すことができるので、ママも赤ちゃんもハッピーに過ごせます。
体力や気力が出ないことでお困りの方、産後の肥立ちが心配な方は、中医学・漢方をお試しになってはいかがでしょうか。