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めぐるコラム 2019年12月

芸能人と漢方薬 ~クスリは正しく飲みましょう~

最近、漢方の事をよく考えているからか、漢方薬を芸能人が飲んでいる、という話題もよく目にします。
ヴァイオリニストの高島ちさ子さんがテレビのバラエティー番組で『私はイライラを抑える漢方薬を飲んでる』と言っていました。普段からイライラしがちで恐い、というキャラクターの方なので『もっと強めの漢方お願い~』とお笑い芸人に言われて笑いを誘っていました。
イライラを抑える、軽減させる漢方薬は色々ありますが、何を飲まれているかとても気になるので考えてみたりします。
お笑い芸人(落語家?)の月亭方正さんは、大晦日の名物番組『絶対に笑ってはいけない』の収録前にロキソニンと漢方薬を飲んでいる、ということがネット上で話題になったようです。
叩かれる際に発生する痛みを和らげるため、だそうです。叩かれる前にロキソニンや漢方薬を飲むことが果たして正しいのか、と思ったらやはり皆さんも気になったようで、ロキソニンの発売元の第一三共ヘルスケアさんの見解が出ていました。

【ロキソニンは頭痛・月経痛・歯痛・打撲痛・ねんざ痛・外傷痛など、さまざまな痛みに対応する薬です。
ロキソニンは有効成分である『ロキソプロフェンナトリウム水和物』が、発生した炎症から放出される痛みの原因物質である『プロスタグランジン』を抑えることによることで効果を発揮する薬です。
ですから、叩かれることを想定した上でロキソニンを飲んでおくことは正しい飲み方ではありません。】
ということです。
薬剤師である私は当たり前のこととわかりますが、やはり薬のことに疎い方はわからなかったり、イメージで考えて飲んでしまうこともあるかもしれません。
ロキソニンよりも気になるのはもちろんロキソニンと一緒に飲まれていた漢方薬は何だったのか、です。
一般的な漢方薬で思い付くのは『治打撲一方』『桃核承気湯』辺りでしょうか。それとも漢方薬局などのオリジナル処方の漢方薬かもしれません。
いずれにせよ、叩かれる前飲んで痛みを和らげる漢方薬、というのは考えつきません。

芸能人とクスリ、と書くとまた違った意味になってしまいがちですが(笑)いずれにせよ西洋薬も漢方薬も副作用があるものが多いですし、飲み合わせも週刊誌で何度も特集記事が組まれるほど重篤な症状を引き起こすこともあるので、思い込みやイメージで薬を飲まずに医師や薬剤師に相談の上で正しく飲まれると良いと思いました。

昔、漢方薬があったら良くなったかもしれないと思うこと②

昔、漢方薬があったら良くなったかもしれないと思うことの第2弾です。
今回は自分の事ではなく、テレビドラマを見ていて思うことなので『架空の話にツッコミを入れてどうする』と思われるでしょうが、そこはご容赦ください(笑)
NHK朝の連続テレビ小説『スカーレット』が2019年10月~放送中です。その『スカーレット』を観ていての感想です。
ご存知ない方のためにあらすじですが、主人公は川原喜美子といって9歳で大阪から滋賀県信楽町に移り住み、幼い頃から一家を支える働き者の女の子。中学卒業と同時に大阪に働きに出ますが、家の事情から突然信楽に戻ったのち、男性ばかりの陶芸の世界に飛び込んで、女性陶芸家の草分けとして歩んでゆく…という具合に話は進んでいます。
主人公の喜美子にはマツさんという実のお母さんがいます。マツさんは常にニコニコし穏やかでおっとりした性格ですが、体が少し弱く、働き者の喜美子を頼りに生活しています。このマツさんのお話です。

マツさんは、いつも穏やかで3人の子ども達の性格をよくみて子供たちに合っている子育ての出来る素敵なお母さんです。ですが『体が少し弱い』ことで、主人公喜美子をはじめ子供たちの人生が大きくかわってしまう、と私は感じました。
喜美子の家はお父さん(常治さん)が働いてはいるのですが収入が少ないようでいつもお金に困った生活を送っています。そしてお母さんは体が弱いため、家事のほとんどは喜美子が幼いころから担っているのです。
【ドラマから読み取れる、マツさんの体の弱いエピソード】
朝が起きられない→喜美子が朝早くから水汲みやご飯作りをしている。
②昼間も縫い物や野菜の皮むき位の家事をしている→大きく体力を必要とする洗濯や掃除も喜美子がしている。
③夕飯の支度も喜美子任せ→喜美子が学校や仕事で遅くなっても喜美子が作るまで待っている。
④風呂の準備も喜美子任せ→幼い頃から喜美子が薪割りから火起こし、湯加減までしている。
⑤どうやら『産後の肥立ちが悪い』ことから体が弱いらしく、薬を飲んでいるらしい。

喜美子は勉強も出来て絵の才能もあるので高校に進学したかったのですが、お父さんに『高校なんか行かないで働け!働いて家にお金を入れろ!』と半分強制で大阪で働くことになってしまうのですが、その時もマツさんはちょっと困っているだけ。最後は喜美子の働きやお金を頼りにしています。
こんな風に常にお金に困っていて、子どもの進路に関わる時もお金が無いからあきらめたり、喜美子の収入や働きを頼りにされていることで喜美子の人生が変わったりするのです。

観ていて『産後の肥立ちが悪くて体が弱いだけで子どもの人生が変わってしまってかわいそう』と思ってしまい、時々物語に入り込めません。
マツさんも身体が丈夫で家事をしたり、働くことができたら子どもの働きを頼りにしなくても良いのではないかと思うのです。
虚弱体質や産後のケアは、中医学・漢方では得意とするところです。
食養生や漢方薬で良くなったり、産後も気力・体力を速く戻すことができるので、ママも赤ちゃんもハッピーに過ごせます。
体力や気力が出ないことでお困りの方、産後の肥立ちが心配な方は、中医学・漢方をお試しになってはいかがでしょうか。



タピオカで潤い肌 ~乾燥肌は身体の中から~

秋から冬には空気が乾燥して肌の潤いも失われがちになりますね。年々乾燥肌がひどくなると感じている人も少なくないと思います。衣替えや暖房器具を準備する『冬支度』に、乾燥肌対策も加えてみませんか?
漢方では『皮膚は内蔵の鏡』と言われ、肌のトラブルは身体の不調が関係していると考えます。
乾燥肌の主な原因は、体内の潤い不足、とりわけ『肺』の乾燥には注意が必要です。
肌は水分代謝をコントロールし、皮膚に潤いを届ける働きがあります。肺は乾燥に弱いため、空気が乾く秋冬は機能が低下しがちになります。そのため肌に十分な潤いが行き届かず、カサカサ肌を招いてしまいます。
潤い肌を保つには、肌の表面の保湿ケアがとても大切ですが、併せて『体内からの保湿力』アップが大切です。体内の潤いを養うとされる食材を積極的に取り入れて、肺を乾燥から守ること!
辛いもの・糖分・カフェインの摂り過ぎは乾燥肌の悪化につながるので気を付けましょう。
肌の潤いを養うとされる食材
◎白きくらげ はちみつ キウイフルーツ ぶどう オレンジ 梨 りんご レモン タピオカ

今年の最も流行ったものの1つ、タピオカにも肌の潤いを養う効果が期待できるとは驚きですね。
タピオカミルクティーをはじめとするタピオカ入りドリンクは、ほとんどの方は『アイス』で飲まれていると思います。中医学・漢方的には温かいドリンクで飲んでもらいたいものです。タピオカのトッピングドリンクは『ホット』では無理ですが、お店によってはぬるめの『ミドル』(?)で注文できるそうです。
また、上記の食材にはちみつシロップをかけて『白きくらげとタピオカのフルーツポンチ』のデザートとして食せば『肌の潤い最強デザート』の出来上がりです。なるべく冷やし過ぎずに食べてほしいものですが…(笑)
上記のような食養生もとても大切ですが、漢方では更に美肌・潤い肌へ導く生薬や漢方薬がたくさんあります。早く潤い肌を手に入れたい方は、めぐる漢方薬局にご相談ください。

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