めぐるコラム

冷えのお悩み ~症状によって対処法も違います~

冷え』のお悩みでいらっしゃる方は、やはり暑い季節よりも11月くらいから増えてきます。
東洋医学ではからだが冷えやすいことは『体質』ではなく『病』です。だから『冷え性』ではなく『冷え症』と書きます。冷え症は肩こり・腰痛・生理痛をはじめ、あらゆる病気や不定愁訴の原因にもなります。
冷えは全身の血流に影響を与えるため、さまざまな不調を引き起こします。まったく関係ないように思われる頭痛・肩こり・吹き出物なども冷えが原因であることも。生理痛や生理中に現れる腹部の張り・便秘・下痢などの症状も冷えが大きな要因と考えます。冷えを改善すると生理中の痛みをかなり減らすことができます。からだのパーツのなかでも特に冷やしてはいけない場所があります。それが『お腹』『首の後ろ』『足首』の3ヶ所です。『お腹』を温めると臓器の動きが活発になり、代謝機能が活性化します。『首の後ろ』は太い血管が通っているので、温めることで全身に血液が巡るようになります。足先が冷えやすい人は特に『足首』を温めるのが効果的です。
現代人はエアコンや冷蔵庫の普及で年中冷えやすい環境にあります。
最近知った情報で『日本酒の温度』について興味深い内容があります。
日本酒の『冷や』というと私もですがほとんどの方が『冷やした状態の日本酒』と想像されると思います。
ですが『日本酒の冷や』の本来の意味は『常温・燗のしていない日本酒』のことです。
『冷酒』が『冷やした酒』のことだそうです。冷蔵庫の普及につれ『冷たい酒』→『冷や』と使われるようになったそうです。最近は『冷や』の本来の意味が忘れられ、飲食店で『冷や』→『常温の日本酒』を出すと『ぬるい』とクレームがくるそうです。
このように、油断すると冷たい食べ物や飲み物を摂取しやすい環境もあるので、本当に冷えには気を付けなくてはなりません。
環境や食べ物で気を付けても冷えでお悩みの方は、漢方薬も効果的です。
めぐる漢方薬局で『冷え症』改善しませんか?