めぐるコラム

秋の乾燥不調と漢方

このあたりはすっと汗をかくほどの気温が続いていましたが、今週急に寒くなりました。
それでも1日中寒い日はほとんどなく、朝晩は寒くても昼間は暖かいくらいです。寒暖差が10℃以上なので着るものも困ります。
朝は長袖でちょうどいいのですが、仕事では長袖の白衣を着ているので動いていると暑くて汗をかくほどです。通勤中に車内から歩いている人を見かけても本当にさまざまで、薄手のロングダウンコートと着ている人もいれば、半袖半ズボンの人も。
過ごし方や目的もあるのでしょうが、気温の感じ方は今のような気温差のあるときはかなり個人差が出るようです。
あれほど高かった湿度も急に低くなって、乾燥してきてようやく秋を感じます。
気温差も激しいので、のどや肌の乾燥・風邪などに気を付けなければいけません。
中医学では、肺は皮膚や大腸ともつながっていると考えるため、肺が乾燥すると皮膚も腸内も乾いて肌が乾燥したり、便が固くなって便秘がちになったりします。
秋の、空気の乾燥から身を守るには粘膜や皮膚・大腸をうるおす働きのある食材を摂るようにすることもひとつです。
里芋・大根・山芋・ゆり根・かぶ・れんこん・きのこ類・栗・梨・柿など秋にみのりを迎える野菜や果物。
これらは呼吸器や大腸をうるおして咳や痰をしずめたり、粘膜などの体液を補充する働きがあるとされます。
また、秋の魚といえば秋刀魚(さんま)ですね。私は大好物なので今年は豊漁らしく、大きくて新鮮な秋刀魚がお手頃価格で売っているので、今年は何回も食べています。脂ののった旬のさんまは美味しいだけでなく皮膚や粘膜を健康に保つビタミンAが豊富です。また秋刀魚は消化管が一直線で排泄物が溜まらないため臭みがないので腸(はらわた)を好む人も私を含め多いと思います。実は腸(はらわた)もビタミンAが豊富に含まれるので、新鮮な秋刀魚であれば美味しく頂きたいものです。
気候が秋らしくなってきたので、適度な運動でからだを動かして、旬の味覚をバランスよく食べて、夜は早めに寝るようにしましょう。
夏の疲れ・暑さによる睡眠不足・気圧の変化などによる自律神経の乱れなど整えて回復させて、これからの寒さなどに備えましょう。

乾燥による咳や痰・ぜんそく・皮膚のかゆみや風邪・疲れなどにも漢方薬は強い味方です。
めぐる漢方薬局にご相談ください。