めぐるコラム

眠れない... ~暑さ・寒さ・尿意~

まだ5月だというのに真夏日となる日がありました。年々暑くなるとのが早まっているとさまざまなところで言われています。
4月に暑くなった日などは、暑いのに花粉や黄砂を家の中に入れたくないので窓は開けないですし、エアコンで涼しくするのはなんだか違う気がしてなかなか快適に過ごせず大変でした。
『長い長い夏』の始まりなのかとうんざりした気分になってしまいます。
先日も地下鉄に乗ったら中学・高校生のお子さんが乗っていて、5月半ばでも夏服でした。
私の子供たちの中高生の頃(10~15年前)は『夏服の衣替えは6月から!』と決まっていて暑くても汗をかきながら冬服を着ていたので、良い方に変化しているのだなと思いました。たまたま見かけたお子さんの学校が割と自由なだけで、まだ変わっていない学校も多いのかもしれませんが...。

暑くなるとつらいのは【暑くて夜によく眠れない】こともあります。
暑くて起きて、扇風機かけて寒くて起きて、尿意で起きてしまうから全然眠れないというお客様もいらっしゃいます。

トイレが近くなる【頻尿】は1日10回以上・夜間に2~3回以上トイレで起きる状態と言われています。尿の出が悪い人は1日2~3回と少なく、残尿感が残るのも特徴です。
どちらの症状も根本原因は同じで【腎機能の衰え】【膀胱の衰え】と考えます。腎機能が衰えると排泄機能に異常が現れ『失禁する』『尿が出ない』『頻尿』などの排尿障害が生じるのです。
尿が出すぎるのも逆に出ないのも腎機能の衰えによる水分代謝の悪化によるもので、体内に余分な水分が滞った【水滞】があるとされます。
頻尿が膀胱炎からではなく腎機能・膀胱の衰えによるものであれば、その方の体質に合わせた『腎を強くする補腎薬』で症状が改善される方もいらっしゃいます。
暑くて起きてしまうこと・扇風機などで寒くて起きてしまうことは薬ではどうにもできませんが、頻尿なら漢方薬でなんとかなることが多いです。
睡眠不足はあらゆる不調も原因の筆頭とされます。せめて夜間尿の回数を減らす、または無くす事ができれば少し睡眠の質も上げることができるかと思います。
めぐる漢方薬局にご相談ください。