めぐるコラム

妊娠・妊活を望む方は『身体づくり』から ~不妊治療前も途中でも~

梅雨になるとさまざまな不調が出てきます。そのひとつに『節々の痛み』が出たり、悪化したりすることがあります。
漢方では、体が弱って湿気(湿邪)や冷え(寒邪)などが体内に入ると痛み・しびれが生じると考えます。湿邪や寒邪に対応する漢方薬はもちろんありますので、この時期はお客様にお出しすることが増えます。

ドラマや映画などで昔の話のものを観ていると、よく見かける描写があります。『貧しい人・庶民の登場人物の身内が重い病気で、薬さえあれば助かるのに高価で買えない。①薬代のために犯罪に手を染める ②薬代のために働きに働いてお金を作ってようやく薬を買って帰ったらすでに手遅れ ③薬になる薬草を摂りに山奥に入って無理をして大変なことになる』などです。
これは日本のお話だけでなく、海外のお話でもよくあるエピソードとして使われていると感じます。
こういう描写のときは、病気から『多分こんな薬草を探しているんだろう』『この漢方薬かな』『今ならあの薬で簡単に治るのに...』など考えながら観ているのですが、最後に考えるのは『薬代から始まる悲劇...現代ならほとんど起こらないだろうに』です。ちょっといたたまれなくなります。

妊活について最近の傾向で感じることがあります。
妊娠を望まない時は避妊→妊娠を考える→不妊治療を始める=妊活 という図式になっているのです。
少し前までは、妊娠を考える→自然に任せてもなかなか妊娠の兆候がない→不妊治療を始める という順序の方がほとんどだったのですが。
結婚する年齢がどんどん遅れてきて、それでも妊娠を望まない期間が3年くらいあるので、妊娠を望む時は自然に任せる期間があまり考えられない年齢になっているからかもしれませんし、妊活とは病院に行くものという情報が溢れているからかもしれません。
不妊の原因はさまざまです。
とてもシンプルなことから、生活習慣や食生活の乱れ・男女どちらかに病気が潜んでいる・原因不明なこともあります。
病気が原因の場合は早期発見が重要なので早く病院で診てもらうことはとても大切です。
ただ、病気がないのに妊娠を病院に任せてしまうのは少し考えものの気がします。
生活習慣や食生活の乱れ・ストレスなどが不妊の原因であることを知らない方がとても多いのです。
少しの体質改善や、生活習慣の改善などで妊娠することも多いのです。
また、妊娠のためだけでなくとも体質・生活習慣の改善で体調がとても良くなってお喜びいただくこともあります。
めぐる漢方薬局にご相談ください。