めぐるコラム

土用丑の日 ~うなぎも良いのですが~

7月27日は土用丑の日で、うなぎを食べて暑い夏を乗り切りましょう!とうなぎを食べる日、という認識になっています。それはそれで間違ってはいないのですが、実は『土用』とは『季節の変わり目』を指すので1年に4回、土用の期間はあります。夏の土用は7月20日から8月7日です。
すべての季節の土用では『胃腸に無理をさせず、あっさりした温かい飲食物を摂る』ように過ごすと病にならないとされています。ですから『土用丑の日』はうなぎを食べることは良いのですが、基本的には消化の良い食物を摂るようにしましょう。
養生訓的には『夏』は5月6日~7月19日です。『夜は遅く眠り、朝は早く起き、身体を動かし発散も良しとする。気持を高ぶらせず過ごすようにする。』と病にならないとされています。
守らないと、秋に身震い発熱が起きやすくなるとされます。
『秋』は8月8日~10月20日です。『ニワトリの様に、早く寝て早く起きる。心安らかに、心身のエネルギーを守る様に努める。』と病にならないとされます。
守らないと、冬に慢性下痢が起きやすくなるとされます。このように、季節ごとの過ごし方ひとつでかかりやすい病気があったり、次の季節にかかりやすい病気があったりというのは面白く、興味深いですね。
気温も湿度も高い日本の夏。からだの中にも余分な水分がたまりやすくなります。とくに影響を受けやすいのが『脾・胃』です。『胃は湿を嫌う』と言われ、余分な水分が滞ると働きは低下しやすいです。
生活養生をしても、夏バテや胃腸の不調など夏の困った症状にも漢方薬は相性が良く、有効です。
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